目次
はじめに
近年、「幼児教育」という言葉をよく耳にすると思います。
多くの保護者がわが子への教育を熱心に考えるようになった今、
様々な特色を出している幼児教室が増えて、幼児教育を選べるようになってきました。
早期教育、英才教育などからはじまり、いまでは
さまざまなことが研究結果として発表されています。
そして、その結果から幼児期の教育というものがこどものその後の人生において
ずっと影響するものであることがわかりました。
そして、これらを解明してきたのが、「脳科学」
という分野です。
しかし、赤ちゃんの脳の発達について、まだまだ解明されていないというのも事実です。
これは脳の働きや構造から幼児教育をみたものであり、
最近注目を集めています。
今回は今いたるところで耳にするようになった幼児教育の重要性を
脳科学の観点から見ていくことにします。
幼児教育は3歳までが大切!?
ある程度の年齢になると、子供たちは幼稚園や保育園、小学校にも行きます。
幼児教室に行かなくても、必要最低限の教育は受けられます。
しかし、0歳から幼児期までは、人が成長するうえで最も大切な時期であり、
どれだけの可能性を広げてあげるのも親が行う家庭教育次第になります。
小さなお子様の保護者の中には、早期教育や英才教育に熱心な方もいれば、
赤ちゃんには余計なことをせず自然に育てるのが良いという方もいらっしゃいます。
そのどちらの考え方・育児のやり方も、否定できるものではありません。
しかし、最新の脳科学の研究によって、人間の脳の80%が3歳までに完成される、
という事実が研究成果として世界的に認められています。
生まれてから3年間の育ち方によって、知能や運動能力、五感などの
発達の具合がほぼ決まってしまうという研究結果は衝撃だと思います・・・
3歳といえば、まだまだ赤ちゃんから幼児くらいの時期で、
親や家族としか接する機会もありません。
もし、共働きの家庭でしたら、ま親子で触れ合う時間を確保するのも
たいへんではないでしょうか・・・
しかし、幼児期の3歳までは、その子どもの一生の中で
いちばん大切な時期といっても過言ではありません。
だからこそ、大切に丁寧に育てなければいけない時期なのです。
成長期は実は脳にもある!?
引用:http://www.shichida.co.jp/about/personality/
幼児期には基本的なことを学ぶために、脳が働く時期があります。
この期間を「臨界期」と言いますが、人間の場合は、0歳から6歳です。
子供はみんな、無限の可能性を秘めて生まれてくると言われます。
確かにそうです。
しかし、その時間は永遠でもありません。
人生でいうと本当に短い時間になります。
そのためこの時期に手をかけないで放っておくと、
その無限の可能性を失ってしまいます。
0歳からの働きかけを大切にスべきであるということで
近年「幼児教育」が注目されてきています。
なかでも、0~3歳は天才的な吸収力を発揮できる脳の黄金期です。
そのためこの時期に適切な方法で効率よく子供の能力を引き出していきます。
「才能逓減(ていげん)の法則」ってなに?
引用http://www.shichida.co.jp/about/personality/
「才能逓減の法則」というものがあります。
上でも説明したように、子供の脳には、驚異の可能性と吸収性があり、
その能力は小さい時期ほど大きいものです。
つまり、早ければ早いほど才能が花開く可能性をたくさん持っているという法則です。
年齢が上がるにつれて、残念ながらその可能性はだんだん失われていくので、
早く働きかけることで、その子供の才能も大きく伸ばしてあげられることになります。
その天才的能力、無限の可能性を引き出すのに大切なのが脳の右の部分、
つまり「右脳」です。そして、その右脳の能力を引き出すために必要なのが、「愛情」です。
右脳教育は、「愛情」を伝え、「徳」を育てる、「心の教育」をベースにしています。
幼児教育と脳
かつてさまざまな実績を残した偉人に共通することとして
「右脳」の役割が大きく関わっていることがわかります。
天才として名を残した人は「右脳」の力を使っていたのです。
人間が本来持っている能力を最大限に発揮するには、
右脳と左脳が伸びるそれぞれの時期に適した教育が必要です。
この右脳の能力は、何も特別なものではなく、誰もがもって生まれてくるものです。
しかし、残念ながら成長とともに、左脳が優位になり、自然と右脳の能力は閉じます。
そのため、左脳が優位になる前、つまり右脳が優位な時点で
しっかり幼児教育を行うことが大切になります。
引用http://www.shichida.co.jp/about/personality/
右脳優位の幼児期に、働きかけを行い右脳のスイッチを入れることで、
その天才的な能力を引き出すことが可能になります。
脳科学に基づいて適切な幼児教育を行うことで、右脳を活性化し、その能力を引き出します。
そうすることでその子どもの能力は大きく成長します。
このように、右脳には、左脳にはない特別で天才的な能力があります。
右脳の能力を正しく理解し、その能力を上手に引き出すことで、
左脳の活用だけでは不可能な、天才的な力を発揮することができるようになるのです。
脳と心の教育は関係あるの?
心というのも幼児教育を行う上ではもちろん大切です。
何よりもまず、心を育て、そこから知能や才能を引き出していくのです。
さきほどの話からだとすばらしい働きを秘めている「脳」であることは明白ですが、
実は「心」と深い関係もあるのです。
下の図をご覧ください。
引用http://www.shichida.co.jp/about/personality/
心の働きを司っているのは、脳の最も深い「脳幹」という部分です。
しかし、図をみてもらうとわかるように、
その「脳幹」と「大脳新皮質」の伝達回路は右脳側にしかなく、
脳幹の機能は右脳には出ますが、左脳には出ないようになっています。
よって、心がしっかりと育つことで、右脳の素晴らしい能力も開花され、
無限の才能を引き出すことができるようになることがわかります。
このように、心は脳の深い部分と密接に関わっているのです。
心の教育で、豊かな人間性を育てていくことで、
子供たちは、無限の才能を引き出すことが可能になるのです。
一方で、心の教育に目を向けず、学力重視の詰め込み教育や、
天才児を育てる英才教育法では、持って生まれた天才的な能力を、
最大限に生かしていると言えません。
早期教育じゃないと賢い脳にならないの?
引用:http://j-net21.smrj.go.jp/develop/digital/entry/001-20081119-10.html
人間の脳は、無数の神経細胞(ニューロン)から成り立ちます。
このニューロン同士を結合させる結合部分はシナプスと呼ばれ、
このシナプスの数が多いほど人間の運動能力・記憶力・創造力・理解力が
優秀になると言われています。
またシナプスは0歳から3歳までに8割、6歳までに9割、
12歳までにほぼ10割が完成すると言われています。
どうやったらシナプスは増え、子供の能力は伸びるの?
シナプスを増やすためには、さまざまな体験・経験をさせることが大切です。
「うれしい、楽しい、面白い」そう感じることのできる体験などです。
そういった経験がシナプスの数を増やし、素晴らしい能力を開花させます。
つまり早期教育を受けなくても、楽しく様々な体験を積んでいる子の脳は、
自然に賢くなるということです。
変に早期教育を行って、知識の詰め込みを行うよりも
公園に連れて行きほかのこどもと遊ばせたり、または
いろいろな音楽を聞いて、リズムに合わせて体を動かいてみたり
などすることが有効的です。
子供の脳を発達させるには
文字や数字などの特定の知識を詰め込むのではなく、
感情を豊かに育み、本人に多くの経験をさせることがもっとも大切です。
さいごに
ここまで脳科学の観点から幼児教育の重要性を見てきました。
前述したように、幼児期の0~3歳のうちに脳の80%が完成します。
つまり人生のうちのほんの数%の間に脳はほぼ完成してくるということです。
この幼児期の脳のゴールデンタイムにしっかりとさまざまな経験を
幼児自身に体験させて、たくさんの刺激を与えることで、
シナプスを増やし、脳を発達させることができます。
そのため、しっかりと幼児期の時間をムダにしないようにして、
幼児にさまざまな環境を設け、いろいろな体験をさせてあげてください!
この記事へのコメントはありません。