「勉強しなさい!」より効果的な”音育”を

 
 
 
 
 
 
 
 

はじめに

最近、幼児教育で英語やパズルなど早期教育が話題になっています。

しかし、早期教育が本当に意味があるのかは、賛否両論あります・・・

英語の早期教育や勉強などの英才教育を受けた子どもたちに、
数々の問題が生じてきているという話もなかにはあります。

テストの成績がいいのは、最初の1~3年で、
すぐにほかの子たちに追いつかれ、追い越されてしまうのです。

幼児期から「勉強をやりなさい!」と学習面ばかりに重点を
置いて教育を受けてきた子どもたちには、
協調性や他人に対する思いやりなどの社会性が身についていないことが多いです。
そのため、クラスでトラブルメーカーとなったり、
社会に出てからも問題を起こすケースがあります。

バーモント大学の脳に関する研究によると、
脳は成長とともに外側の層の皮質の厚さが変化するとのことです。

また、脳の外側にあたる皮質の特定の領域の厚さ薄さは、
不安や抑うつ、注意障害、攻撃性や行動の制御に関わってきます。

また、この変化は、ワーキングメモリー(読み書き)、注意力、将来への計画性、さらに感情処理や制御に重要な役割を果たしている脳領域の皮質の厚さと関連があるそうです。

研究チームは、音楽教育などの活動が、これら皮質に影響を与えるかどうかを
6~18歳までの232名の子どもの脳をスキャンして分析しました。

その結果、音楽を奏でることで、
行動のコントロール・調整を行う脳領域に変化があることがわかりました。

そもそも音育ってなに?

音育は「音の教育」を略した造語です。
さまざまな音を聴く中で、面白さを感じたり、
音の違いを発見をしたりしながら、
子どもたちの感性を引き出すこと目的としています。

「勉強しなさい!」より音育をする方が効果的?

ピアノやバイオリンの練習は、単に音楽を学ぶというだけでなく、
注意力や感情のコントロール、不安の減少、
さらに記憶力や計画性などを身につけられるという、精神的な効果も
もたらすことが実験からわかってきています。

「聞く力」を養うことで持たされる3つの効果

乳幼児期に「音育」をとりいれることによって、
子どもは「聞く力」を身につけることができます。

①コミュニケーションの基盤

この力はコミュニケーションの基本となります。
音育を通して、音楽や自然の音を聞いたり楽しんだりするなかで、
周りの人のお話を聞く能力を養う練習になるのです。

また、音を聴いてそれを自分なりに表現することも
コミュニケーション能力の強化につながります。

表現力は、大人になっても必要とされるチカラです。
もちろん、音感やリズム感も身につけられます。

②感性や表現力を底上げする効果が期待

発達が著しい子供の脳は、さまざまな刺激を与えてあげることで、
どんどん新しい神経経路を作り出すことができます。

そのため、小さな頃から『音楽』という刺激を与えてあげることによって、
音感をつかさどる神経経路を発達させることができるのです。

また、音楽を聞いている間、右脳が活発に活動することが明らかになっています。
芸術の一種である音楽に触れることは、右脳を刺激し、
感性や想像力を豊かにするきっかけになると指摘されています。。

③英語などの言語習得の下地づくり

よく言われるように、英語と日本語は音自体の高さが違います。
そのため、幼児教育のうちに、しっかりいろいろな音に触れておくことで、
日本語と英語の区別などが将来的に簡単にできるなどの効果が期待されます。

乳幼児期にはどんな”音育”がいいの?

「音育」といっても、構えたり難しく考える必要はありません。
子どもに合ったやり方で、音を楽しむことが大切なのです。

日常に溢れている音に耳を澄ませてみる、音の違いを感じてみる、
様々な楽器に触れてみるなど、だれでもできる簡単なことからで十分です。

また、音育として取り上げられている代表的なものを紹介します。

オノマトペ音育

オノマトペとは、簡単に言うと擬音語・擬態語・擬声語のことです。
例えば「ゴロゴロ」とか「ニャーニャー」「ピカピカ」などがあります。

犬だと「わんわん」と吠えますよね!
こうした、オノマトペを使った言葉遊びをしてみましょう。
物の質感、生き物の鳴き声、人の気持ちなど、こうした言葉で表現することは、

繊細な感覚を身につける事にもなりますからとても大切なことです。
「今感じたこと!」をそのまま表現することで、
人の気持ちを繊細に感じ取れるような感覚を育むという意味でも、オ
ノマトペ遊びは子供の感性を引き出すのにとても効果的です。

聞いた音を言葉で表現することで、人間の心などに関する繊細な感覚を養ったり、自分の感じたことを表現する力を育むことに繋がっていきます。

色聴

感性の鋭い子ども達は、音にも色を感じます

その現象の事を「色聴」と言います。
「色聴」をイメージしやすいのは、ウォルト・ディズニーの映画作品「ファンタジア」。

音楽と色彩が見事に融合されている作品です。
知っている方も多いのではないのでしょうか?

ファンタジアのように、楽しみながら音を聴いて感じたことを
色や絵で表現してみるのも音育のひとつの方法です!

赤ちゃんに聞かせるのにおすすめの曲は?

赤ちゃんに聞かせると良いと言われているクラシック音楽の中でも
モーツァルトの音楽が良いと言われています。

理由としては、モーツァルトの曲にはリラックス効果があるだけでなく、
赤ちゃんの感性や集中力・想像力アップにも繋がるそうです。

モーツァルトのおすすめの曲をいくつかご紹介します。

『きらきら星変奏曲』
…繰り返しながらさまざまなに変化していく音楽は、赤ちゃんに好まれやすいです。

『ピアノ・ソナタ第11番イ長調第1楽章』
…穏やかな始まりからどんどん曲調が加速していきます。

『ロンド ニ長調K.485』…
軽快な曲調とダイナミックな転調が特徴です。。

『アイネ・クライネ・ナハトモジーク-第1楽章』
…有名なオーケストラ曲です。
メジャーな音楽なのでママやパパもご一緒に楽しめます。

また、ママやパパが幼い頃から慣れ親しんできた童謡や手遊びの歌を
一緒に歌うのもおすすめです。

『げんこつやまのたぬきさん』
『大きなくりの木の下で』
『いとまきの歌』
『トントントントンひげじいさん』
『むすんでひらいて』などを親子で歌いながら、
楽しむひと時が子供に良い効果をもたらします!

ぜひ、参考にしてください!

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