藤井四段が幼児期に受けていたモンテッソーリ教育とは?

30cc856454da172df973a1172aa77a7d_l

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

最近話題となっている天才将棋士・藤井四段。

その藤井四段が幼少期に受けていた教育として注目を集めているのがモンテッソーリ教育というものです。

藤井四段は幼児期に地元の雪の聖母幼稚園(愛知県瀬戸市)に入園しました。
同園では子どもの感性や自発性を尊重する「モンテッソーリ教育」を取り入れており、そこで藤井四段は幼児期を過ごしたとのことです。

彼が、現在将棋士として活躍している秘密はここに潜んでいるしれません。

そのため、今回はモンテッソーリ教育について見ていきましょう。

・モンテッソーリ教育ってそもそもなに?

モンテッソーリ教育は、日本では、知的能力をあげたり、小学校のお受験対策のために行なったりする英才教育や早期教育と勘違いされがちです。

しかし、もともとはモンテッソーリ教育は、イタリアのローマで医師として精神病院で働いていたモンテッソーリが知的障害児へ行なった教育がはじまりなのです。

モンテッソーリ教育の目的は「自立した子どもを育てる」というものです。

モンテッソーリ教育の基本は以下のような考え方にあります。

子どもは、自らを成長・発達させる力をもって生まれてくる。
大人(親や教師)は、その要求を汲み取り、自由を保障し、子どもたちの自発的な活動を援助する存在に徹しなければならない。

つまり、子どもの自発性などを重んじて、大人が不必要に介入しないようにするという考えに基づいた教育方法になっています。

また、モンテッソーリ教育は、「幼児教育」として有名ですが、決して「幼児教育」だけではありません。

モンテッソーリ教育とは、人間として完成するのは24歳頃とされ、それまでの発達段階を4段階に区切り、それぞれの発達段階に併せた教育を行うものとなっています。

・モンテッソーリ教育の3つの特徴

・自由に個別活動

モンテッソーリ教育では、自立を目的としています。
そのため、子どもは、集団で同じ行動をするのではなく、一人ひとり自分の敏感期の活動に出会えるように、自由に個別活動を行います。

自分で自分の活動を選び、自分のリズムで納得行くまで繰り返し行っていくのが特徴です。

・子どもの中の自発性を重んじる

どの子どもにもある知的好奇心が自発的に芽生えるように、子どもに「自由な環境」を提供する点が特徴です。
無理に大人があれこれはやることを指示しないで、子どもが集中してやっていることをやらせてあげる点もポイントです。

・縦割りクラス

モンテッソーリ教育の大きな特徴の1つに子どもたち同士が教え合い、学び合うという特徴があります。

異年齢混合の縦割りクラスの中で、子ども達はお互いから学び合うことで、年下の子どもは年上の子どもの活動を見て学び、年上の子は年下の子に世話をすることや教えることで学びます。

・モンテッソーリ教育のポイントは「集中できる遊び(=お仕事)」

モンテッソーリの教具や用具を使って、作業することをお仕事と表現します。

遊びと「お仕事」の違いは、子どもの人格にかかわる発達への貢献度の違いです。
子どもが集中力をもって取り組める活動が「お仕事」なのです。

また、モンテッソーリ教育で使われるおもちゃは、「玩具」と言わず「教具」「用具」と言います。

・「敏感期」に合わせた1~3歳のモンテッソーリ教育

モンテッソーリ教育のキーワードのひとつとして「敏感期」というものがあります。

敏感期とは、「さまざまな能力の獲得するための最適な時期」のことを指します。
モンテッソーリ教育では、それぞれの時期に、身につけるべき能力があるという考えに基づいて教育を行います。

・モンテッソーリ教育で1~3歳に発達するとされる5つの分野

1.日常生活の練習

モンテッソーリ教育の基礎として「運動の教育」があります。
2〜3歳の子どもは「模倣期」にあると言われます。

摸倣期は、そのままの意味で、「真似をする時期」で、大人がする日常生活上の様々な動作の真似をしたがります。
日常生活のなかで仮面ライダーなどのヒーローの真似をしているお子さんや親の口調などを真似るお子さんを見たことがあると思いますが、それは子どもが摸倣期にあるからです。

また、モンテッソーリはこの時期を「身体発達と運動の敏感期」と呼びます。
つまり、子どもはこの時期に身体をある程度自由に動かすことができるようになり、盛んに身体を動かして環境に働きかけることができるようになります。

この模倣期と運動の敏感期に秩序だった動き方、身のこなし方を伝えることで、子どもは、自分の意志どおりに動く身体をつくり、自分のことが自分でできる(自立心)ようになります。

【用具の特徴】
・子どもサイズであること(子どもが扱いやすいもの)
・本物であること(例えばコップでもプラスチック製ではなく陶器やガラス製のものであれば慎重に扱うことになれる)
・色や形が美しい(子どもが手を出したくなるもの)
・清潔であること(清潔に保つことができ、子どもが汚れに気付くもの)

2.感覚教育

2歳から3、4歳にかけての子どもは、次の3つの発達特性を持っています。

・感覚の敏感期

感覚刺激に敏感になり、感覚器官を洗練しようと努力します。
具体的には、小さな物音に興味を持ったり、 いろいろな物に手当たりしだいに触ったりするようになります。

・無意識的に外界の様々なできごとを吸収

先ほどのべた「摸倣期」によって子どもは大人などの真似をし、無意識にさまざまなものを吸収していきます。

また、3歳ごろから、それまで無意識的に吸収してきたものを、意識的に整理しようし、その過程で「どうして?」という問いかけをしたりするようになります。

・知性の萌芽

2歳ごろの子どもを見ていると、「あ、あの水筒、私のと同じ」と同じ絵柄に気づいたり、ばらばらになった貝殻の対を探したり、何かを大きい順に並べたり、形別に分けたりするようになります。

これが知性の萌芽になります。

「感覚教育」は、感覚を研ぎ澄ませ、吸収力を促して、ものを考える方法を身につけさせることを目的とします。
またこの力は、モンテッソーリの考案した独特の教具や具体物に触れる活動をとおして体得できます。

感覚教具を用いることで、子どもは「比較」をして「対にする」「 段階づける」「仲間分けする」 などができるようになります。

【教具の例】
・円柱さし……視覚・・大小、高低、太細などを識別
・触覚板……触覚・・粗さ滑らかさなど識別
・音感ベル……聴覚・・音の高低

3.言語教育

言語教育では、絵カード、文字カードなど、それぞれの発達段階に即した教具を使い、話す、読む、書くの作業を通じてボキャブラリーや表現力を豊かにすることを目指し、最終的には文法や文章構成へと進んでいきます。

【教具の例】
・絵合わせカード……果物、動物、乗り物などのテーマ
・50音並べ……50音表の1字1字がバラバラのパズルになっている

4.算数教育

「算数教育」で抽象的、論理的な力を養っていきます。
特に算数棒、ビーズなど(具体物)を用いて量を体感させる点がモンテッソーリ教育の特徴になります。
また他の教具によって細かいステップを踏みながら、抽象へ移行し、最終的には 数量概念の基礎から十進法、加減乗除へと子どもを無理なく導きます。

【教具の例】
・10進法のビーズ
・算数棒と数字カード
・切手遊び

5.文化教育

歴史、地理、生物、音楽などを主な内容として学びます。
しかし、それらを教科書や参考書などで体系的に学ぶのではなく、身近な事物に触れたり、観察したりして、文化を獲得する点がモンテッソーリ教育の特徴です。

【教具の例】
・太陽系の惑星の模型
・世界地図、日本地図パズル
・動植物の絵カード

・天才・藤井四段が夢中になっていた「ハートバック」

1
出典:Youtube

藤井四段が3歳から夢中になったのは画用紙を編んで作るハートバッグという袋です。

母裕子さん(47)は「毎日、何個も作ってくるんですよ。『聡ちゃん、きょうもこれだけ作ってきました!』。すごくうれしそうでした。100個くらいは持って帰ってきたと思います」と振り返っています。

・モンテッソーリ教育をやる上での12のポイント

モンテッソーリは、子どもに対しての大人のよい接し方として「教師の心得12か条」を示しています。

<教師の心得12か条>
1.環境に心を配りなさい

2.教具や物の取り扱い方を明快に正確に示しなさい。

教師や保護者は、用具や教具の使い方を言葉で説明するのではなく、実際に見本をやって見せます。
それを「提示」と呼んでいます。

3.子どもが環境との交流を持ち始めるまでは積極的に、交流が始まったら消極的になりなさい。

4.探し物をしている子どもや、助けの必要な子どもの努力を見逃さないよう、子どもを観察しなさい。

モンテッソーリメソッドが科学的な教育法であるといわれる理由は「観察」にあります。
先入観にとらわれずに子どもを観察し、観察から得た事実をつなぎ合わせ、子どもの成長の方法を客観的にとらえていった点が特徴です。
また、教師の指導法として、何より子どもを注意深く観察することが求められています。

5.呼ばれたところへは、駆け寄り、交歓しなさい。

6.招かれたら、耳を傾け、よく聞いてあげなさい。

7.子どもの仕事を尊重しなさい。質問したり、中断したりしないように。

8.子どもの間違いを直接的に訂正しないように。

9.休息している子どもや他人の仕事を見ている子どもを尊重しなさい。仕事を無理強いしないように。

10.仕事を拒否する子ども、理解しない子ども、間違っている子どもは、たゆまず仕事への誘いかけを続けなさい。

11.教師を捜し求める子どもには、そばにいることを感じさせ、感づいている子どもには隠れるようにしなさい。

12.仕事がすんで、快く力を出しきった子どもを静かに認めながら現れなさい。

・モンテッソーリ教育を受けた有名人

モンテッソーリ教育を受けた有名人はたくさんいます。
また、そのほとんどは世界に影響を与えた方々になります。

ジェフ・ベゾス (Amazon.com創立者)
サーゲイ・ブリン (Google創立者)
ラリー・ペイジ (Google創立者)
ジミー・ウェールズ (Wikipedia創設者)
ウィリアム王子 (イギリス王室成員)
ヘンリー王子 (イギリス王室成員)
藤井聡太 (最年少将棋棋士)[10]

・さいごに

藤井四段の並外れた集中力の秘密は幼児期のモンテッソーリ教育にあったのかもしれません。
彼の能力の高さはもちろんモンテッソーリ教育だけのおかげではないですが、「自立」を目的としたモンテッソーリ教育は子どもに大きな影響を与えると考えられますね。

みなさんも子どもと遊ぶときには少し工夫してみると良いかもしれませんね!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です